2007/12/24 14:54
“博士” は“バカセ”と読まれやしないか心配 『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編
『トンデモ一行知識の世界』P.18
△「学位発令」 ○「学位令発布」「学位令発令」
明治20年当時でも、ハカセのみが「正しい読み」というわけではなく、下の引用で言う
「古訓」である「ハカセ」と、唐代読みの「ハクシ」は併存していた。
「これだと“バカセ”と読まれる」というのも、「○○博士」の「博士」を「バクシ」「バカセ」
と濁って読む人はいないことから、 意味不明の嫌いがある。
「「ハ」を濁りて「バカセ」と戯れ」る世人――ならば、故意に濁らせるのだから意味は通る。
> 博士は、古えは「ハカセ」と訓じたものであるが、現今では「ハクシ」と訓ずる
>ことに定っている。学位令発布当時、森文部大臣は、半ば真面目に半ば戯れに、
>こういうことを言われた。 「「ハカセ」の古訓を用うるも宜いけれど、世人がもし
>「ハ」を濁りて「バカセ」と戯れては、 学位の尊厳を涜すからなー。」
>(『法窓夜話』岩波文庫 p.76)
“博士”の正しい読みはハカセだが、明治二十年の学位発令のとき、これだと
“バカセ”と読まれる、 というので“ハクシ”という読みをつくった。
△「学位発令」 ○「学位令発布」「学位令発令」
明治20年当時でも、ハカセのみが「正しい読み」というわけではなく、下の引用で言う
「古訓」である「ハカセ」と、唐代読みの「ハクシ」は併存していた。
「これだと“バカセ”と読まれる」というのも、「○○博士」の「博士」を「バクシ」「バカセ」
と濁って読む人はいないことから、 意味不明の嫌いがある。
「「ハ」を濁りて「バカセ」と戯れ」る世人――ならば、故意に濁らせるのだから意味は通る。
> 博士は、古えは「ハカセ」と訓じたものであるが、現今では「ハクシ」と訓ずる
>ことに定っている。学位令発布当時、森文部大臣は、半ば真面目に半ば戯れに、
>こういうことを言われた。 「「ハカセ」の古訓を用うるも宜いけれど、世人がもし
>「ハ」を濁りて「バカセ」と戯れては、 学位の尊厳を涜すからなー。」
>(『法窓夜話』岩波文庫 p.76)