2008/2/2 12:45
ナポレオンの遠征でもシラミとチフスの犠牲者多数とのこと 『トンデモ一行知識の世界』派生トリビア編
『トンデモ一行知識の世界』 P.184 (表題)
シラミをトーストに振りかけて食べていたのが、チフスなどを「爆発的に流行」させた
なんて嘘だろう――というのは「シラミつぶしに捜しました。本当です。」の方で。
以下、シラミとチフスについての派生トリビア。
- 「虱」のつく漢方薬の材料には、美白等に効能ありとされる「竜虱 (リュウシツ)」
(ゲンゴロウ) の他に、駆虫に効く「鶴虱 (カクシツ)」 (ヤブタバコの果実) がある。
台湾の店で「十全土虱 (漢方ナマズスープ)」を出すところもあれば、同じく台湾の
デパ地下では「虱目魚肚湯 (サバヒー腹スープ)」が売られている。
( https://www.mimaki-family.com/item/list3_5-50-411.html
http://blog.mag2.com/m/log/0000193357/?KEY=3186&STYPE=1&pageno=4
http://www.tabitabi-taipei.com/youyou/200304/shop/index2.html
http://www.tabitabi-taipei.com/topics/20060216/depa01.html )
- 6 歳から 16 歳の間、父親の演奏旅行に同行してヨーロッパを旅したモーツァルト。
神童との賞賛ももらったが病気ももらった。リューマチ熱、天然痘、腸チフス、A型肝炎。
この小さい頃かかったチフスの高熱で生まれつきの梅毒の症状が抑えられた経験から、
モーツァルトは死の年に、腸チフス菌をわざと摂取して梅毒を治す治療法を試みたという
説がある。しかし 2 回目のチフスでは熱が充分に上がらず、体力の消耗を心配した医者
が熱を下げようとして施した瀉血 (血を抜く) が、結果的にモーツァルトにとどめをさした。
( http://www007.upp.so-net.ne.jp/snakayam/topics_24.html
http://classic.music.coocan.jp/etc/amadeus.htm )
- アンネ・フランクの死因は発疹チフス。連合軍による解放はその 1~2 ヶ月後。
彼女は、アウシュビッツからべルゲン・ベルゼン強制収容所に移送されていた。
ここは絶滅収容所ではなかったが、酷く不潔な環境にシラミが大量発生していて、
姉のマルゴーを含む他の多くの人間も、発疹チフスで命を落としている。
他の強制収容所でも発疹チフス等の伝染病は蔓延していた。病気を媒介する
シラミの駆除に、ドイツ軍はシアン化合物「チクロンB」を使用。これがユダヤ人を
一室に集めて殺すのに転用されたとするのが、「ガス室はあった」派。
( http://jomf.health.co.jp/cgi-bin/disptext.cgi?n100/2003040102
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hb/a6fhb803.html )
- 芥川龍之介の『虱』という短編には、虱を飼って全身をかませることにより寒さを
防いでいる男と、その者の虱を食べてしまった男との、一つ船の上での刃傷沙汰
が描かれている。
「油臭い、焼米のやうな味」と言いつつ、普段から虱を点心のように食べている
『虱』の登場人物も印象的だが、地の文でさらりと、「虱を口でつぶす者は、何処
にでもゐるが」と語る芥川も凄い。
( http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/148_15134.html )
フランスやイタリアの貴族は健康食としてシラミを食べていた。
シラミをトーストに振りかけて食べていたのが、チフスなどを「爆発的に流行」させた
なんて嘘だろう――というのは「シラミつぶしに捜しました。本当です。」の方で。
以下、シラミとチフスについての派生トリビア。
- 「虱」のつく漢方薬の材料には、美白等に効能ありとされる「竜虱 (リュウシツ)」
(ゲンゴロウ) の他に、駆虫に効く「鶴虱 (カクシツ)」 (ヤブタバコの果実) がある。
台湾の店で「十全土虱 (漢方ナマズスープ)」を出すところもあれば、同じく台湾の
デパ地下では「虱目魚肚湯 (サバヒー腹スープ)」が売られている。
( https://www.mimaki-family.com/item/list3_5-50-411.html
http://blog.mag2.com/m/log/0000193357/?KEY=3186&STYPE=1&pageno=4
http://www.tabitabi-taipei.com/youyou/200304/shop/index2.html
http://www.tabitabi-taipei.com/topics/20060216/depa01.html )
- 6 歳から 16 歳の間、父親の演奏旅行に同行してヨーロッパを旅したモーツァルト。
神童との賞賛ももらったが病気ももらった。リューマチ熱、天然痘、腸チフス、A型肝炎。
この小さい頃かかったチフスの高熱で生まれつきの梅毒の症状が抑えられた経験から、
モーツァルトは死の年に、腸チフス菌をわざと摂取して梅毒を治す治療法を試みたという
説がある。しかし 2 回目のチフスでは熱が充分に上がらず、体力の消耗を心配した医者
が熱を下げようとして施した瀉血 (血を抜く) が、結果的にモーツァルトにとどめをさした。
( http://www007.upp.so-net.ne.jp/snakayam/topics_24.html
http://classic.music.coocan.jp/etc/amadeus.htm )
- アンネ・フランクの死因は発疹チフス。連合軍による解放はその 1~2 ヶ月後。
彼女は、アウシュビッツからべルゲン・ベルゼン強制収容所に移送されていた。
ここは絶滅収容所ではなかったが、酷く不潔な環境にシラミが大量発生していて、
姉のマルゴーを含む他の多くの人間も、発疹チフスで命を落としている。
他の強制収容所でも発疹チフス等の伝染病は蔓延していた。病気を媒介する
シラミの駆除に、ドイツ軍はシアン化合物「チクロンB」を使用。これがユダヤ人を
一室に集めて殺すのに転用されたとするのが、「ガス室はあった」派。
( http://jomf.health.co.jp/cgi-bin/disptext.cgi?n100/2003040102
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hb/a6fhb803.html )
- 芥川龍之介の『虱』という短編には、虱を飼って全身をかませることにより寒さを
防いでいる男と、その者の虱を食べてしまった男との、一つ船の上での刃傷沙汰
が描かれている。
「油臭い、焼米のやうな味」と言いつつ、普段から虱を点心のように食べている
『虱』の登場人物も印象的だが、地の文でさらりと、「虱を口でつぶす者は、何処
にでもゐるが」と語る芥川も凄い。
( http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/148_15134.html )