トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/1/28  7:21


『トンデモ一行知識の世界』 P.116
昔、早稲田大学漫研が描いたマンガで映画『2001年宇宙の旅』の
パロディがあったが、 それにHAL9000のパロディのSAL8997という
コンピューターが登場していた。SAL(サル)だけに、HAL9000より
ユニットが3コ、足りないのだそうだ。

本では、この後、「猿は人間より毛が三本足りない」という成句は今の読者に
どれだけ通じるのかな、と体毛の話にうつって、HAL9000の話はおしまい。

- 『2001年宇宙の旅』の続編である 『2010年宇宙の旅』には、HAL9000 の
 妹機である SAL9000 が登場する。

 A・C・クラークが 『2010年宇宙の旅』を発表したのは 1982 年。
 早稲田大学漫研の SAL8997 がそれより前かどうかは不明。

- 唐沢俊一の造語に、「西手新九郎 (にしてぃ・しんくろぅ)」というものがある。
 「シンクロニシティ」のダジャレで、 偶然同じことが起こるという意味。
 これは、徳川夢声が『夢声戦争日記』で、「内頭新九郎 (ないず・しんくろぅ)」と
 書いたのが元ネタ。

- あさりよしとおの『木星ピケットライン』には日本 ICBM 社製の「春」1000 が登場。
 宇宙船 (魚骨型) の名前は「ホネバカリー」、船長の名前はデビッド・ボードマン。
 ( http://ja.wikipedia.org/wiki/木星ピケットライン )


なお、なぜ「西手新九郎」のパクリ話があるのかについては、Read More
クリックするか、http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1200869408/
参照のこと。


320 :無名草子さん:2008/01/26(土) 14:41:44
唐沢の法則;面白いネタはスルー
『トンデモ一行知識の世界』P116
>昔、早稲田大学漫研が描いたマンガで映画『2001年宇宙の旅』のパロディがあったが、
>それにHAL9000のパロディのSAL8997というコンピューターが登場していた。SAL(サル)
>だけに、HAL9000よりユニットが3コ、足りないのだそうだ。

 これだけ書いて、話題は体毛の話になるの。早稲田の漫研がこのパロディを発表した
“昔”というのがいつのことか分からないのだが、この本が出た1998年には、A・C・クラークは
既に『2010年』を発表している(1982年)。映画が公開されたのが1985年。
そして、そこに登場するHALの兄弟機の名称がSALなのである。
 なぜこのエピソードに触れないのだろう。早稲田の漫研が1982年以前にそのパロディを
発表していたなら、それは面白い西手新九郎だろうに。
 『2010年』見てねえんだな。


321 :無名草子さん:2008/01/26(土) 15:00:25
>>320
西手新九郎=にしてぃ・しんくろぅ
つまり「シンクロニシティ」のダジャレで、
唐沢俊一が考案した言葉なんだけど
かの天才弁士・徳川夢声が『夢声戦争日記』の中で
内頭新九郎=ないず・しんくろぅ
って書いたのが元ネタなんだよね。

確か、2000年頃、唐沢が雑誌連載で
「偶然同じ事が起こる事を西手新九郎と呼ぶ」
として、その手の事例を挙げていたんだけど
読者から「それって徳川夢声のパクリじゃないですか?」と
掲示板で指摘され、連載の中でネタばらししたんだよね。

ネタばらしと言えば聞こえがいいけど、バレちゃったので白状したって感じか。


324 :無名草子さん:2008/01/26(土) 15:28:55
>>321
唐沢がおそらく「西手新九郎」という言葉を一番最初に使ったのは
TVぴあの「唐沢商会/ガラダマ天国」で1995年頃かと。
その漫画の中では、偶然な出来事があったという実話を紹介して
「…とまあ、こんなのが西手新九郎(ニシテイシンクロウ)だ、みなさも経験あるでしょ」
と俊一キャラが語り、その横でなをきが書き文字で
「ニシテイ・シンクロ… あ、そうか」
とこの言葉がシンクロニシティからの造語だというのを解らせている。
その後も、偶然事例をいくつか並べ、
イクラがどうしても食べたくなり銀行で金を下ろして無理して購入し
イクラ丼を作って食べた、その晩北海道の親からクール宅急便でイクラが届き
「おーいっ、西手新九郎っ もっと早くでてこいっ」
と叫んで終わる。

この「ガラダマ天国」の中に、西手新九郎ネタは何度か出てくるが
言葉の元ネタには触れていない。


344 :無名草子さん:2008/01/26(土) 17:44:26
西手新九郎という言葉に関しては
ネットで検索をかけると
(by.唐沢俊一)とか((c)唐沢俊一)とか(唐沢俊一風に言えば)とか、
当然もとネタを知らない状態で使っている人ばかりですね。
オマージュとかパロディって元ネタがある程度解っている状態で使う物だと思うんですが
もしかして唐沢的には「徳川夢声センセイが作った言葉を知らない無知なヤツが悪い」とか言い出しそうですが。

そもそも、最初に使ったと思われる「ガラダマ天国」でも
「…と言う」といきなり話を始め、その説明もほとんどない。
その後も、使い倒し、唐沢信者の間では常識的に唐沢が作った言葉になっている。


363 :無名草子さん:2008/01/26(土) 19:23:44
>>320
>早稲田の漫研が描いた『2001年宇宙の旅』にSAL8997が出てくるって話。
>あさりよしとおの『木星ピケットライン』のことじゃないかな。

『木星ピケットライン』に出てきたのは「春9000」じゃなかった?
つーか、あさりって早稲田に通ってたの?


365 :無名草子さん:2008/01/26(土) 19:54:43
>>363
Wikipedia では、「春」1000 ということになっている。日本ICBM社製で。
ハリセンとの洒落かな? ちょっと苦しいけど。




2008/10/22  22:13

投稿者:トンデモない一行知識@レス遅延気味すみません
http://tondemonai2.web.fc2.com/

情報ありがとうございます。早稲田ミステリクラブに何割か SF 濃度
の高い人たちも混じっていたという感じでしょうか。

http://www.horagai.com/www/salon/edit/ed2007g.htm
> あれは大学にはいった年の夏休み明けだったと思う。ワセダ・ミ
>ステリ・クラブのたまり場だったモン・シェリの扉を開けると、ク
>ラブ員のたむろする一角の端にペイズリ模様のシャツを着たルー大
>柴のような新入会員がすわっていて、法学部三年の氷神琴支郎と名
>乗った。それが氷神さんこと、仙波龍英氏との出会いだった。
> ワセダ・ミステリ・クラブはミステリを千冊、二千冊以上読んで
>いるのは当たり前で、ポケミス全巻読破という強者もいたから、ミ
>ステリをろくに読んでいないわたしは肩身が狭く、読書傾向の重な
>る氷神さんと話すことが多かった。そのうちに学生時代からSF俳句
>で名をなしていた藤原龍一郎氏を師匠に「WMC詩人会議」を作った
>りした。


それと、何だか SF マガジンの新刊本紹介のコーナーに、日本のファ
ンジンのひとつとして紹介されていたり。これが 1977 年で、しかも
「クラーク特集」とあるので、もしかして? と思ってしまいます。

http://kfactory.shonan-seashore.net/SFhtmls/
SFM_197708_SFDE.html
>アステロイド 9号発行(A・C・クラーク特集)
>(早稲田ミステリクラブ

2008/10/21  22:56


SAL8997が登場する『2001年宇宙の旅』のパロディ漫画は、僕も当時、読んだ覚えがあります。

 1976年~1977年に、そういう漫画が存在していたのは間違いないです。

 …が、早稲田漫(漫研の機関誌)にのっていたかどうか…ちょっと記憶にありません。もしかして早稲田ミステリクラブの機関誌じゃなかったかと。

 当時、モンシェリという喫茶店が早大ミステリクラブの溜まり場だったんですが、そこで読んだ覚えがあります。あれは早稲田漫が置かれていた…んだろうか…?

 いや、早大漫研OBで、そんな粋なSFパロディを描いているヒトがいたら憶えてるはずなんだけど。

 ミステリクラブじゃないかなあぁ。
 

2008/1/30  2:04

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>「別冊奇想天外 ドタバタSF大全集」(1977年)に載った「5001年
宇宙の旅」

ここに載っているやつかしら↓
http://homepage2.nifty.com/te2/m/ktb.htm

確かに 1977 年の時点で SAL とかやっていたらスゴいですね。
奇想天外あたりだったら、実はこれがネタ元とか……ないか。


ググったら「5001年映画の旅」というサイトもありました。
サイト名の由来とか関連性は不明ですが、読み応えがあったのでペタ↓
http://five-of-nine.cocolog-nifty.com/blog/2001/index.html

2008/1/29  23:42

投稿者:藤岡真
http://www.fujiokashin.com/

わたしの書き込みに応えて、2ちゃんに以下のような回答が。

729 :無名草子さん:2008/01/29(火) 22:34:44
>>712
 現物が行方不明だけど、唐沢が書いていたのは「別冊奇想天外 ドタバタSF大全集」(1977年)に載った「5001年宇宙の旅」のことだと思う。
「2001年」と「猿の惑星」のパロディで、主人公が猿人だからコンピューターもSALだった記憶がある。
ただ、ググってみたら、この漫画は楽書館(高橋葉介や高野文子が所属していた同人グループ)の合作らしい。早稲田との関連は不明。

 1977年が事実なら、凄いトリビアなんだけど。

2008/1/29  20:57

投稿者:藤岡真
http://www.fujiokashin.com/

会社の同僚で、現在、50代前半の早稲田漫研OBに
例の「SAL8997」について訊いてみたんですが、

>わかんないですねー。
>漫研で知っているのは、せいぜい自分が在籍した年代の前後くらいだからね。
>年に1、2回発行している機関誌「赤三角」(後に「早稲田漫」と改名)に
>その漫画が掲載されているものだろうとは思うけど。
>名簿は数年おきに発行されているが、
>機関誌のバックナンバーは誰も管理していないと思います。

とのこと。なんで部外者の唐沢が知ってるんでしょうか? それともガセか?

   
 
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