トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/1/20  13:31

せめて腹つづみ病気診断機にしてください  その他の雑学本 間違い探し編

『史上最強のムダ知識』
「腹づつみ病気診断機」という、奇怪な発明をした博士がいた。

2ちゃんねるのスレ (http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1199865402/) では、
「腹づつみ」は「腹つづみ」の間違いだろう、いや最近の広辞苑では「腹づつみ」も
載っていると最初議論になったが、「腹づつみ病気診断」というもの自体、唐沢俊一
と無関係のページには登場しない奇妙な用語。
(引用元とされている『奇妙な論理』に言及してるサイトは少なくない)。

唐沢俊一著の『奇人怪人偏愛記』 には (http://www.bk1.jp/review/0000434832):
5.トンデモ医療機器(怪説といえば『奇妙な論理』にも紹介されている、
エイブラムズ博士のダイナマイザーが面白い。腹づつみ診断法)

とあるため、『史上最強のムダ知識』 (2007年) では『奇人怪人偏愛記』 (2006年)
のネタを使い回していたこと、腹づつみ病気診断とはエイブラムズのダイナマイザー
を使うものを指していることがわかる。

しかし、下記の James Randi のサイトによると、ダイナマイザー (Dynamizer) は、
患者の血をそれに垂らすことによって病気を診断するための密封されたブラックボックス
であり、「腹づつみ病気診断機」という言い方は適切とは言い難いし、ラジオニクスを
知っている者にさえわかりにくい言い方でもある。

http://www.randi.org/encyclopedia/Abrams,%20Dr.%20Albert.html
> Abrams left Stanford and began teaching spondylotherapy to other
>physicians for a fee of $200. Next he originated the idea of diagnosing disease
>by means of a sealed, scientific-looking black box he called the Dynamizer.
>This device, he said, worked at any distance by analyzing a drop of the
>patient's blood and, he said, could even determine the religious affiliation of
>the patient! Many persons, including some doctors, believed him.

http://ja.wikipedia.org/wiki/ラジオニクス にはエイブラムスが打診法の名人であり、
打診音による診断を行ったとは書いてあるが、叩く対象が実際の患者である限りは、
軽く叩いてその音で判断する打診法自体はトンデモではなく、今も現場で使用されて
いる (http://ja.wikipedia.org/wiki/診察) 。



   
 
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