トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
旧 URL は、http://diary.aol.com/yzuc9ww/168.html
文字列の一括置換をかけた都合上、旧ブログのコメント欄および2ちゃんねるのスレからの引用の中の URL も全部新 URL に置き換わっていますことを、あらかじめご了承ください
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/ で続きの Blog をやっています
   
 

2008/1/17  8:50

三合でつぶれるカストリ雑誌について  その他の雑学本 間違い探し編

『トンデモ怪書録』 P.43
 戦後の十年くらいの間にやたらに出た、いわゆるカストリ雑誌という
やつなど、そのテである。カストリとは、これも終戦後にはやったカストリ
焼酎のことで、酒粕から作った粗悪な焼酎である。アルコール分が強く、
少量で酔えるので、戦後の貧しい時代には大いに飲まれた。三号も
飲めば酔いつぶれるところから、三合でつぶれる (三号でつぶれる) と、
出てはすぐつぶれる雑誌類のアダ名として定着した。ネーミングの傑作
といえる。

三合でつぶれる (三号でつぶれる) 説は、最初に2ちゃんねるのスレに
書き込んだ名無しさん (後述、こちらは『古本マニア雑学ノート 2冊目』の
記述について指摘) の言う通り、間違いと断言できるものではないと思うが、
まあ今の唐沢俊一本人が、この説を恐ろしい勢いで否定しているので。

http://www.tobunken.com/diary/diary20061025112458.html
>まずはカストリ雑誌を古書市場で入手することが最近困難になってきて
>いることから述べ、コレクターと研究者の間の断層について触れ、戦後の
>社会事情の概説、そしてそれがカストリという名称に密接に結びつき、
>決してカストリ雑誌の名称が“三合(三号)でつぶれる”という洒落から来た
>ものでなく、戦後の紙類統制期に、統制外品であった仙花紙(着物の裏地
>につけて汗を吸わせたり、輸送品の詰め物として使ったりして、印刷用とは
>考えられていなかった)に目をつけたアイデアから、クズ紙を塩酸で溶かした
>“紙のカス”からとった(再生した)紙、という意味で仙花紙雑誌のことを
>カストリ雑誌といった、ということを説明。



>624 名前:無名草子さん :2008/01/16(水) 23:19:33
>「カストリ雑誌」の語源について、1998年発行の『古本マニア
>雑学ノート 2冊目』では、よく言われる“3合(号)でつぶれる”
>説を唱え、「戦後の傑作ネーミングのひとつである」とまで書いて
>いた唐沢だが、2006年には“紙のカスからとった”説にこっそり
>乗り換え、前説を強く否定している。
>まるで、以前書いていたことなど無かったみたいだw
http://www.tobunken.com/diary/diary20061025112458.html

>しかし、両者とも昔から諸説ある中の一つであり、現在に至るも
>決着は付いていないはずなんだが、何故に断言?
>自然発生的に生まれた俗称であって、何れが正しいか今となっては
>確かめようもないが、個人的には後者の可能性は低いと思っている。
>(何故そう思うかについては、煩雑になるので略)



   
 
HOME

 

 

inserted by FC2 system