トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/1/6  11:11

はんぺんは半月型をしていた?  『トンデモ一行知識の世界』派生トリビア編

『トンデモ一行知識の世界』 P.30 欄外
・ハンペンは駿河の半平という人が発明した。

間違いにはカウントしないけど、はんぺんの起源には、いろいろ異説あり。
ダイマル (http://www.daimaru-s.co.jp/hanpen/details.html) は、駿河の半平説と
お椀のふたの 2 説を併記。紀文はお椀のふた説を一押し(?)。

http://www.kibun.co.jp/hanpen/chisiki/rekisi.html
>お椀のふたですくい取った形から「はんぺん」?
>「半平ハ蒲鉾ト同ジク磨肉也。椀ノ蓋等ヲ以ッテ之ヲ製ス。蓋、半分ニ肉ヲ量ル。
>故ニ半月形ヲ以ッテ名トス。」(「守貞漫稿」・1837年)
>つまり、魚のすり身をお椀のふたで半円形にかたどって作られたので、はんぺん
>と言われるようになったという説です。

>長崎が語源とする珍しい説も!
>江戸時代の「庖丁塩梅」は現代でいうなら雑誌。そこに珍しい説がありました。
>「半餅の筆誤、方餅(フワンピエン)の訛、長崎の土語より伝わる。・・・」
>「庖丁塩梅 二二集」(1888年)同じような説が「料理百珍」(1898年)にも
>書かれています。

>駿河の国の半平さんがつくったから「はんぺん」?
>「虚南留別志」(1834年)によると、駿河の国、今の静岡県の料理人、半平が
>魚のすり身で柔らかな料理を作って出したのが始まりとか。その“半兵衛”の
>名が付き、それが訛ってはんぺんになったという説や、源氏方にあって半分
>平家に味方したから半平とか、こじつけだろうと思われる面白い説もたくさん
>残っています。


文献がどれも 1800 年以降で、同じ紀文のページに書いてある、室町時代には
既にはんぺんがあった (製法も現代のものと近く、「半片」「半弁」「鱧餅」と表記)
という記録から 300 年も後の記録というのが気になるけど……。

>室町時代末期の料理書「運歩色葉集」(1548年)や「今古調味集」(1580年)
>には「半片」「半弁」「鱧餅」などの漢字が当てられています。その作り方は、
>魚のすり身に山芋を入れて作ると言う記録があり、「半片」「半弁」「鱧餅」は
>現代のはんぺんに近いものだったと考えられます。


Wikipedia (http://ja.wikipedia.org/wiki/半片) もダイマル同様、駿河の料理人・
半平(はんぺい)創案説と、椀蓋で半月型に整形説の 2 つを挙げ、さらに、
どちらの説にしても、静岡県の「はんぺん」=黒はんぺん (イワシを丸ごと使用
して色は灰色、形は半月型) を連想させると続けている。



   
 
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