トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/1/1  20:40

世界の超リッチ (5) - 小遣いで広告代理店  『トンデモ一行知識の世界』パクリ探し編

『トンデモ一行知識の世界』 P.129
 フロリダ在住の女性億万長者ミセス・ウィルモは、海に面した
庭を造ったが、そこにタンカーが座礁したことがある。

 このウィルモ女史には彼女の金をたかっていた無能な夫がいたが、
女史はこの夫に毎月小遣いをやるのがもったいなくなり、離婚して
彼を追い出した。その結果、その小遣いの節約分で、中規模の広告
代理店をひとつ設立することができたそうだ。

これとほとんど同じ文章が、同じ唐沢俊一著の『トンデモ怪書録』(光文社)
にも存在する。問題は、それが載っているのは、

>『世界の超リッチ』S・クールシォール&F・マロ/大金持ちになったら

の章で、下記文章は『世界の超リッチ』(駿河台出版) に書かれている内容の
紹介・要約として書かれているということである。

『トンデモ怪書録』 P.143 ~ P.144
 ――フロリダ在住の女性億万長者ミセス・ウィルモは、海に面した
自分の庭に、以前タンカーが座礁したことがあるほどの大金持ちである
が、このたび離婚し、彼女の金をたかっていた無能な夫を追い出した。
その結果、彼女は夫にこれまで毎月払っていた小遣いを節約できる
ようになったが、その節約分で、広告代理店をひとつ設立することが
できた。

このネタについては、「揣摩憶測は瑞摩憶測とは書かない」といった類いの、
公然の事実として利用可能なネタとは言えないのではないか。

ちなみに、『トンデモ一行知識の世界』 巻末の初出一覧には、この章は
載っていなかった。つまり、「未発表、および書き下ろし」扱いである。



   
 
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