トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/1/1  20:16

世界の超リッチ (2) - ジムまではヘリコプターで  『トンデモ一行知識の世界』パクリ探し編

『トンデモ一行知識の世界』 P.127
 不動産事業で三十代にして億万長者となったテキサスの
メル・パワーズという男は健康マニアで、自分の所有する高層ビルの
屋上に、水泳用の人工の川まであるアスレチック・ジムを作った。
彼は毎日、そこで汗を流すが、屋上へ上がるエレベーターを待っている
時間がもったいないため、ヘリコプターで地上と屋上を往復している。

これとまったく同じ文章が、同じ唐沢俊一著の『トンデモ怪書録』(光文社)
にも存在する。問題は、それが載っているのは、

>『世界の超リッチ』S・クールシォール&F・マロ/大金持ちになったら

の章で、下記文章は『世界の超リッチ』(駿河台出版) に書かれている内容の
要約 (「――」で始まるので引用か?) として書かれているということである。

『トンデモ怪書録』P.141
 ――不動産事業で三十代にして億万長者となったテキサスの
メル・パワーズという男は健康マニアで、自分の所有する高層ビルの
屋上に、水泳用の人工の川まであるアスレチック・ジムを作った。
彼は毎日、そこで汗を流すが、屋上へ上がるエレベーターを待っている
時間がもったいないため、ヘリコプターで地上と屋上を往復している。

『トンデモ一行知識の世界』 の方には、『世界の超リッチ』という書名は、
いっさい出てこない。

このネタについては、「ダイヤモンドは炭素の固まり」といった類いの、
公然の事実として利用可能なネタとは言えないのではないか。

ちなみに、『トンデモ一行知識の世界』 巻末の初出一覧には、この章は
載っていなかった。つまり、「未発表、および書き下ろし」扱いである。



   
 
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