トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2007/12/31  22:37

あわびねこ問題 - 葉緑素は光合成で繁殖しない  その他の雑学本 間違い探し編

2000/11/04(土) 時点で既に、2ちゃんねるで指摘されていた間違いの例

「あわびねこ」
ネコの耳ってのは非常に薄くて、血管なんかも透けて見えるでしょう、そこ
をこの、葉緑素が通るときに日光を受けて光合成をして繁殖しはじめる

これについてはもう、これを書き込んだ人の

>葉緑素って光合成をすると繁殖するのか???

に同意するしか。

このエントリに限っては、過去ログの該当個所の書き込みを再掲するので
それを参照していただきたい。

>つまり、唐沢の「間違い」ってのは単に知識がないとか、うろおぼえで書いてるとか、
>そういう話ではないわけ。思い込みをそのまま書いているということだし、
>その思い込みが妥当かどうかのチェックが自分でできないということなのね。

とかの、興味深い考察もあり。


http://mentai.2ch.net/zassi/kako/972/972513699.html

306 名前: 間違いの具体例 投稿日: 2000/11/04(土) 13:38
本棚の奥から探すのに手間取ってたら妙な展開になってるし……。
とりあえずアニメネタではないが、間違いの具体例をあげとく。
念の為いっとくがこれは、たまたま参照できるブツが出てきたものだからね。
他にもいっぱいあるわけだよ。
弟と組んだ「あわびねこ」っていう初期作品。
引用。チト長いが。


猫にあわびを食わせると耳が腐って落ちてしまうので
食わせてはいけない、という教えがある。(中略)

これはですね、アワビのキモに原因があるのです。
つまりアワビのキモの中にはアワビが食った海草なんかの葉緑素がコンク
されている。で、それを猫が食うと肉食動物である猫の胃や腸には葉緑素
を分解する酵素がないないため、葉緑素は消化されずに吸収されて血管の
中に入るわけですが

ネコの耳ってのは非常に薄くて、血管なんかも透けて見えるでしょう、そこ
をこの、葉緑素が通るときに日光を受けて光合成をして繁殖しはじめる

その結果さなきだに細い耳の血管は
たちどころにつまってしまって細胞に酸素を遅れなくなり耳の細胞は壊死して
しまい、腐ってポロリと落ちるわけです。
>引用終>

307 名前: 間違いの具体例 投稿日: 2000/11/04(土) 13:54
いかがですか、みなさん。

「猫がアワビを食うと耳が落ちる」という現象があるのは事実。
たとえば平岩米吉の「猫の歴史と奇話」(築地書館)などに出ている。
それから、原因がアワビのキモに入っている葉緑素であることも正しい。
しかし、そっから先の解説を見てごらんよ。

葉緑素って光合成をすると繁殖するのか???
猫の血管の中で「繁殖する」しかもそれが原因で血管がつまると
いうのは自己増殖ってことだよね。
……そんなん、しねぇよ(笑)。葉緑素は独立した生き物じゃないんだから。

これ、「ちょっと考えれば分かる」っていうレベルのことだよね。
それこそ小学生でも気の利いたヤツなら分かる。
つまり、唐沢の「間違い」ってのは単に知識がないとか、うろおぼえで書いてるとか、
そういう話ではないわけ。思い込みをそのまま書いているということだし、
その思い込みが妥当かどうかのチェックが自分でできないということなのね。
つまり、情報や知識は山のように持っているけど、それらを組み合わせて、その
相互の関係まで踏み込んで考えるってことはできないということ。
これは「たまたまこういう間違いをしました」というレベルの話じゃない。
考え方のフォーマットを示したもんだと思うが、どうかね?

ちなみに、アワビを食って猫の耳が落ちる、っていう現象の原因は、
葉緑素が分解してできる物質が猫などの体内に入り、そこに光が当たると、
激しい皮膚炎が起きるというもの。猫の耳って毛があんまり生えてないでしょ。
だからダイレクトに光が当たるので皮膚炎もひどくなりやすい。
人間でも起きるらしいんだけどね、この皮膚炎。



   
 
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